夏に向けて家庭でどんな準備をすることができる?

いよいよ夏がやってきました。日本の夏はとにかく雨が多くて、蒸し暑い。この暑いさなかにエアコンが壊れ、高額な修理が必要となる事態だけは何としても避けたいものです。そのためにも、日本の高温多湿の夏を乗り切れるように、今からご家庭でしておきたいことをご紹介します。

 

屋根を点検する

日本は四方を海に囲まれた島国であることから、夏には豪雨、津波、台風など、さまざまな厳しい気象状況に見舞われます。そのことを念頭に置いて、豪雨やまとまった雨が降る前に、屋根の補修が必要でないか点検することが重要です。

 

屋根板にひびが入っていないか、特に屋根の棟に注意して点検しましょう。穴や隙間、錆びているところはないか、屋根板が緩んでいたり損失したりしていないかなどを念入りに確認してください。隙間や損傷箇所が見つかったら、できるだけ早く屋根板を補修、交換してください。これで家屋内への水の浸入を防ぐことができるだけでなく、水による壁や天井のダメージも防いで、後々より大きな被害となることを回避できます。

 

屋根はご自身でも点検できますが、年に2回はプロの目を持つ専門家に依頼することをおすすめします。

 

雨どいの掃除をする

雨どいを点検して、必要ならきれいにしましょう。雨が降った際に適切に排水できることを確認し、詰まって水があふれたりすることがないようにしてください。特に雨どいに細かい顆粒状の物質がないか注意してください。そのような物質がある場合は、屋根のコーティングがはがれている可能性があります。

 

エアコンをチューンアップする

エアコンって、いつも一番必要な時に故障すると思いませんか。今年こそは、外気の温度が上がるまでに対策を講じましょう。夏の準備として、エアコンの掃除は欠かせません。フィルターを取り換え、屋内にあるレジスターの周りのほこりや破片などを掃除機できれいにします。またコンデンシングユニット (屋外機) の周りの枯葉やほこりも取り除きましょう。

 

ドアや窓の隙間を塞ぐ

自宅の窓やドア周りのシーリング剤を最後に点検したのはいつですか?些細なことでよく見逃してしまいますが、暑く湿った空気を取り込まないで屋内を涼しく保つのに大きく役立ちます。

 

普通に生活していても、シーリング材ははがれたり、曲がったり、隙間ができたりするものです。このような箇所から涼しい風が外に逃げていったり、蒸し暑い空気が入り込んだりします。エアコンは必要以上に稼働することとなり、その結果電気料金も高くなります。

 

破損したシーリング材の修復は比較的カンタンにできます。おそらく週末を費やせばできてしまうでしょう。ほとんどのホームセンターには、シーリング材を含む、隙間を塞ぐのに必要な工具一式が販売されていますから、自分ですべてのシーリング材を修復することが可能です。新しいシーリング材を購入する場合はシリコン製をおすすめします。シリコン製シーリング材は、季節の変化によってドアが伸縮しても隙間をしっかり塞いでくれるからです。

 

夏本番を迎えるにあたり、ご紹介したヒントが皆さんのお役に立てばと思います。今は小さな問題でも、後々もっともっと大きな問題になり、将来的にはさらに費用がかかる結果となることが多々あります。ご自宅に何らかの問題がある場合は、今すぐ対処しましょう。後でやっておいてよかったと思うはずです。

小さなウチでも大きく電気代を節約するための省エネ・ヒント

small home energy efficiency

お客様からエレトスに寄せられるお問い合わせで、最もよくあるのは「電気料金を節約するにはどうすればいいの?」というご質問です。現代社会の快適さに慣れてしまった私たちにとって、その答えは必ずしもうれしいものではないかもしれません。

1) 使う電力量を減らすか、

2) もっと効率的に使うか、あるいはその両方を実践すれば、確実に電気料金は節約できます。

そんなことは誰でもわかってますよね。でも時代は 21 世紀。文明の利器が手に入れば、それを使いたくなる。ですから、うだるように暑い真夏にエアコンを使うなとか、凍えてしまいそうな冬の寒い日に暖房をつけるなとか。そんなことをおすすめする気は毛頭ありません。

使う電力量を減らしながら、おウチで快適に暮らせる方法。そんな省エネ・ヒントを教えちゃいます。実は、おウチが小さいほど省エネはカンタンなんです。

1) 玄関などのドアの隙間をふさぐ

エネルギー効率とか省エネとかいいますが、結局一番効率的なのは屋内の暖かい空気を外に逃がさないこと。ご家庭の電力の半分近くは、冷暖房空調 (HVAC) システムによる冷暖房に使われます。つまりエアコンを使わなければ、それだけ電気も節約できるということです。

そして、せっかく冷やしたり暖めたりした空気を最も多く屋外に逃がしてしまっているのが、玄関などのドアです。とはいえ、ドアの開け閉めや家の出入りで出ていく空気のことを言っているのではありません。そう、実はドアが完全に閉まっているようでも、屋内の冷えた空気や暖かい空気は屋外に逃げているのです。

何が原因だと思いますか。ドアの周りを見てください。隙間ができないようにドア枠を囲んでいるゴム製のシーリング材。このシーリング材が正しく取り付けられていれば、屋内の空気は外に逃げにくくなります。エアコンで冷やした、または暖めた空気を屋内にとどめることができれば、それだけ HVAC システムの稼働時間を短くすることができます。

シーリング材の取り換え・修理が必要かどうかを調べるのはカンタンです。

1)          ドア枠に1枚の紙を置きます。

2)          ドアを閉めます。

3)          その紙が簡単に動いたら、シーリング材を交換した方がよさそうです。

シーリング材は隙間充填材などとも呼ばれ、お近くのホームセンターで購入できます。誰でも簡単に交換できますよ。

2) 窓の隙間をふさぐ

上のヒントを読めば、次はこれだとわかりますね。同じ原理です。エアコンで冷えたまたは暖められた屋内の空気は、あらゆる隙間から屋外に逃げていきます。屋内の空気が窓から逃げていないかを調べるには、窓の周りに亀裂や割れ目がないか、シーリング材がはがれていないかなどを「屋内外」で確認します。問題が見つかったら、シリコンコーキング剤を買ってきましょう。古いシーリング材を取り除き、シリコンコーキング剤で窓の内側と外側を完全に密閉してください。

3) 旧式の電球を取り換える

消費電力の最も多いエアコンで省エネを達成したら、あとはこまごまとしたところでも節約していきましょう。今度はエネルギー効率について考えます。LED電球って聞いたことありますよね。あれは照明効率が本当にいいんです。でも過去にあまりいい経験をしなかった人も多いのでは?ご心配なく、ここ数年でLED電球の技術は飛躍的に進歩しました。LED電球の明るさが従来の白熱電球に負けないくらい明るくなっただけではなく、エネルギー効率や熱損失率が白熱電球に比べて75%以上も優れているんです。

4) 季節によってシーリングファンを調整する

天井でクルクル回っているシーリングファン。最近は自宅に備え付けてらっしゃる方も増えていますよね。あのシーリングファンの風の向きを季節によって変えるだけでエネルギー効率が向上します。たとえば、秋から冬にかけては風を上向きにし、空気が天井から壁に沿って降りてくるようにするといいんです。反対に、春と夏は風が下向きにするとエネルギー効率がアップします。

エアコンの冷暖房機能を低コストで応援するということですね。すでにお話した通り、屋内の空気をより効率的に冷暖房すれば、そのためにかかる費用も少なくて済みます。

5) 電化製品の使用を特定の時間帯に限る

このヒントは、コンロやオーブン、洗濯機や乾燥機など、よく使う電化製品に特に当てはまります。また、おウチの小さなご家庭ではさらに効果的ですよ。ここで考えたい電化製品には、消費電力量が多いものだけでなく、稼働時に多くの熱を発する電化製品の含まれます。小さなおウチでは、電化製品から少しでも熱が出れば、家全体が不必要に暖かくなることがあります。特に夏でなくても日中、このような電化製品を使って屋内が暑くなれば、エアコンのリモコンにもつい手が伸びますよね。

この解決策、実はとってもシンプルです。熱を発する電化製品は、早朝や夜間、つまり太陽が出ていないときにだけ使えばよいのです。そうすれば、早朝や夜間に少し涼しくなった屋内も電化製品の発する熱で暖まります。日中の暖まった屋内でさらに熱を発する電化製品を使うより効率的だと思いませんか。

6) サーモスタットを適切に設定する

ここで一番大事な疑問が残ります。冷暖房に使う電力量が家の中で最も多いとすると、どうすればその消費エネルギーを節約できるでしょうか?つまり、「夏や冬の間、サーモスタットはどのくらいの温度設定すればいいの?」 誰もが気になるところですよね。

次のような推奨設定温度を見聞きしたことはありませんか?

  • 夏は 25.6℃
  • 冬は 20℃

もちろんこの推奨設定温度自体が悪いわけではありませんが、当社はもう 1 つおすすめしたいことがあります。それは電力を効率的に使用しながら快適に過ごせる設定にすることです。何も人間が最も快適に感じる気温 (夏は 21.1℃、冬は 22.2 ℃) にしろと言っているのではありません。もっと現実的になってはどうかとご提案しているのです。

もっとも、これ以外の省エネ・ヒントをすべて実行すれば、屋内の温度を快適に過ごせる設定にしても、電気代はそんなにかさまないはずですよ。

スマートメーター – スマートメーターって、なに?/スマートメーターって安全なの?

Smart meters in Japan

最近、エネルギー業界では「スマートメーター」がホットな話題です。関心が広がる一方で、誤った情報も出回っています。スマートメーターは危険、非効率で不安定。そんな情報は事実とまったく異なります。現代社会は絶え間なく進化していて、時に新しく導入される技術に取り残されていると感じることもありますよね。そこで今回は、新しいスマートメーターについて知っておきたいことを詳しく説明します。

スマートメーターは、ご家庭のエネルギー消費量を1時間あるいは15分ごとに記録する高度計測インフラ(AMI)です。ご家庭の中央システムと電力会社間の双方向通信システムとして機能し、モニタリングや電気料金請求処理に役立ちます。また、どれだけの電力量がどの時間帯に使用されたかということを電力会社に知らせることもできます。プライバシーを侵害されるような印象を受ける方がいらっしゃるかもしれませんが、スマートメーターで電力会社が確認できるのは、使用した電力量と使用した時間帯だけです。ご家庭で電力がどのように使用されたかについてはわかりません。また、電力会社は個人情報の使用を規制する厳重なポリシーに準拠することも義務付けられています。スマートメーターで集められたデータは、携帯電話や金融機関が収集するデータと同程度の秘密性と安全性が確保されます。

それでは電力会社が集めたこのデータ、お客様の役に立つのでしょうか。スマートメーターを取り付けることで、電力サービスは格段によくなります。中央システムで何か問題が起こった場合、電力会社がそれをカンタンに検知できるようになります。配電状況が逐一更新されるためです。このため、問題は迅速かつ効率的に解決されます。スマートメーターにより、電力会社は今まで以上に責任を持ってサービス提供にあたるため、信頼性もアップします。これまでご家庭を訪問して中央システムを確認または読み取りをしていた検針・集金員は廃止されます。また、スマートメーターで集められたデータにより、請求処理、お支払い手続き、エネルギー管理がさらに進化します。「推定請求」がなくなるので、月末に電気料金でビックリすることもなくなります。お客様も電力会社も、毎月の使用電力量を正確に把握できます。電力の使用状況データがリアルタイムで驚くほど正確に提供されるためです。また、スマートメーターにより、電気をもっと効率的に使ったり、環境に考慮した使い方をしたりすることも可能です。消費電力量は毎日モニタリングでき、より効率的なエネルギー消費を心がければ、電気料金も節約できます。さらに、スマートメーターはスマートグリッドの一端を担います。これにより、停電の検知や電力会社への通知も断然速くなりますので、暗がりで電気の復旧を待つ時間も短くなります。

新しい技術では安全性の確保が第一です。技術に対する誤解により、誤った情報が広まり、それがそのまま信じられてしまうことがあります。また、ほとんどの場合、新しい技術は私たちの生活をいろいろな面で便利にしてくれるものです。私たちに危害を与えるような技術はまず開発されません。ワイヤレス信号を使用して通信するスマートメーターの健康被害に対する恐れも噂されています。世界保健機関(WHO)によれば、スマートメーターから出る電波は少量で人間の健康に悪影響を与えることはありません。発生する電波量は規制基準を大幅に下回っており、スマートフォン、ベビーモニター、衛星テレビ、電子レンジから出るレベル未満です。

“事実、1日15分、1年間携帯電話を使い続けた場合に受ける電波と同量の電波をスマートメーターから受けるには、375年かかります。”- 「Smart Grid」ウェブページ

お客様のデータは非常に安全です。電力産業では、お客様のデータを安全に保護するため、銀行やクレジットカード、ケーブル業界と同等の高度なセキュリティ暗号化技術が使用されています。また各電力会社はサイバーセキュリティ会社と提携し、お客様のデータの秘密性が確保されていることを定期的に確認しています。スマートメーターが危険であるという噂も広く出回っています。スマートメーターは火災や爆発の危険性を高めるものではなく、安全性に関する要件および基準を満たすことが義務付けられています。電力会社は、設置したメーターが安全であることを証明する認定書を第三者から取得することも義務付けられています。

いずれにしましても、電力産業でスマートメーターを使うのは、効率性と信頼性を向上させるためです。スマートメーターが省エネに役立つこと、消費者向けの新しい技術やサービスを提供する際は、集められたデータが貴重な情報を提供してくれることに間違いありません。

スマートグリッドって、なに?

今世紀に入り、世界の技術先進諸国はスマートグリッド(次世代送電網)の技術調査を進めてきました。これは、全国の家庭や企業に、クリーンかつ効率的に電力をお届けすることを目指して発案された技術です。具体的には、この新しい送電網と最近ご家庭でも見受けられるようになった最新鋭の「IoT (モノのインターネット)」デバイスとを相互に交信させてそれを実現しようという試みです。

「スマートグリッド」へようこそ。「スマートグリッド」は、政府や司法の領域から、企業、学問の世界まで、さまざまなところでいろいろな解釈がなされています。いずれの解釈も以下の点で共通しています。

  • デジタル通信を利用する
  • 送電網の運用と資源をデジタル制御する
  • 再生エネルギーの集配電に蓄電池を使用する
  • 配電をリアルタイムで制御する
  • 個人消費者による使用量をコネクテッド・デバイス(インターネットに接続された機器)により制御する

国によってどのようなシステムを作るかは違ってきますが、日本のスマートグリッドがどのように開発されているかを見る前に、スマートグリッドと従来の送電網との違いについてお話しましょう。.

知っておきたい送電網の基本

平均的な国の標準的な送電網はわりとシンプルです。

  • さまざまな再生可能エネルギーおよび化石エネルギーを使って発電所が発電します。
  • 発電所と各ご家庭や企業とは送電線と電柱で結ばれています。
  • 電力はこの送電線を通じて運ばれます。

電力利用者全員が送電網につながっているため、ある地区全体で停電が起こった場合でも、その地域の電力会社が一元的に管理・修復すれば、地区全体の停電が解消されます。このシステムは何十年もの間うまく機能していました。でも、従来の送電網には2つの課題があります。スマートグリッドを推し進める原動力ともなったこの2つの課題。

  1. 1つは、配電する際により高い信頼性とエネルギー効率が求められるようになったこと。
  2. もう1つは、全面的に再生可能エネルギーに切り替えるには、現行のインフラでは必要な技術要件を満たせないことです。

スマートグリッドには、こんなメリットが

スマートグリッド技術を推し進めたのは、発電・蓄電・送電・配電時の効率を向上しなければならなくなったことでした。風力や太陽光によるエネルギー生成が進めば進むほど、供給レベルが変動する再生可能エネルギー技術をフルに活用するために、蓄電池容量の改善が必要となります。風力発電所や太陽光発電所の多くは都市部から離れたところにあり、そのエネルギーを従来の発電所に送電してから各ご家庭や企業に配電したのでは、少なからず電力のロスが生じます。

したがって、再生可能エネルギー源をフルに活用するには、もっと効果的な集電法や利用法を編み出さなくてはなりません。スマートグリッドでは、主送電網と遠隔発電システムの両方が電子通信を行い、相互につながったより小さな送電網を通じて電力が送配電されます。

ただ、このような説明ではわかりにくいですよね。「高度計測インフラ(スマートメーター)」の登場で、「スマートグリッド」というコンセプトが一般消費者にもわかりやすくなりました。

スマートメーターを各ご家庭やオフィスに設置することで、小売電気事業者がご家庭や企業の使用電力量をより効果的にモニタリングできる上、一般電気事業者とのコミュニケーションも効率化されるため、停電などの問題にもより迅速に対応できるようになります。また、スマートメーターを設置したご家庭では、特定期間あるいは一室の消費電力量を調べることも可能です。

でも、これまでスマートグリッドじゃなければダメだと思うことってありませんでしたよね。

日本がスマートグリッドを進んで活用する

日本でスマートグリッドに注目が集まったのは、2011年の福島原発事故後です。環境・健康破壊をもたらしたこの災害により、原子力エネルギーに対する国民の嫌悪感が拡大、表面化しました。ただ、その後は停電や電力供給量不足に陥り、日本にも新しい電力網の構築が必要だと考えられるようになりました。

その結果、以下の3つの目標を掲げて、卸電力市場が再編されました。

  1. 全国で発電、送電、配電を行う一般電気事業者10社間のコミュニケーションとインフラを効率化する
  2. これまでの一般電気事業者による独占市場を改め、電気の完全自由化により複数の小売電気事業者が競合できるようにする
  3. これにより、一般電気事業者は小売部門と送配電部門を別組織として運営しなければならなくなりました。

このスマートグリッドは、現在日本全国に着々と広がっています。日本政府と電力会社は2020年の東京オリンピックまでに全国で2,700万台のスマートメーターを設置したいとしていますが、スマートグリッドの本来の目的は、ご家庭への配電の安全を確保すること、再生可能エネルギー源からの送電を安定化すること、電力会社と消費者が使用電力量について簡単に調べられるようになることです。

日本の電気はどのようにして作られてるの?

日本の電気はどのようにして作られてるの

他の多くの国々と同様、日本の家庭用電力と業務用電力は、ともに発電所で発電されています。発電工程はどこへ行っても同じです。

  1. 大きなエネルギーを使って、何らかの方法で大きなタービンを回転します。
  2. そのタービンが、ワイヤーコイル(発電機)に収納された大きな磁石を回転します。
  3. 磁石がコイルに対して反応し、それによってエレクトロン(電子)がワイヤー内を移動します。

電気を作る上で、タービンを回す際にどのようなエネルギーが使われるかよりも、タービンが回転を始めることが重要です。タービンを回転するために使うエネルギーのうち、代表的なものをご紹介しましょう。

  • 石炭
  • 天然ガス
  • 石油
  • 水力
  • 原子力
  • 再生可能エネルギー

日本は世界でも有数のエネルギー生産国です。もっとも、これは東京の過密人口、国民1人あたりのエネルギー消費量が世界18位であることを考えれば、何の不思議もないのですが。

しかし、さまざまなエネルギー源や生成法がある一方で、日本はエネルギー生成に必要な資源の大半を他国からの輸入に頼っています。世界原子力協会などの調査では、日本の資源輸入率は最大90%だそうです。米国エネルギー情報局によると、日本の天然ガス、石炭、原油・石油の輸入量は世界第4位ということです。

これだけの資源を輸入に頼っているのは、天然ガス鉱床や油層などの化石エネルギー資源が国内にほとんどないためです。2011年福島で発生した原発事故以降、原子力エネルギーに対する世論の受け止めは変化し、21世紀の今日、日本のエネルギー生成はまさに分岐点に立っているといえます。

これまでの日本のエネルギー生成

20世紀前半、日本の国内産業で使用された燃料は主に石炭でした。実に全資源の50%を石炭が占め、残りの50%は水力と石油でした。これは、エネルギー供給網の構築、実行可能な電力源としての原子力エネルギー開発など、エネルギー政策がアメリカ統制下に入った1950年に変化します。

石油と石炭の順位は2000年ミレニアムまでに入れ替わります。水力の割合は1桁台に落ち込み、代わりに天然ガスや原子力が台頭してきます。そのような時代でさえ、日本政府やエネルギー産業のリーダーたちは、大半を他国からの輸入に頼っていた石油への依存率を下げなければならないと考えていました。その結果、国内での天然ガス産出、再生可能エネルギー技術と共に、原子力発電による発電量が増加の一途をたどっていました。

福島がすべてを変えた

福島第一原子力発電所を破壊し、日本史上最悪といってもよい環境災害となった、あの2011年の東日本大震災と大津波は誰にも予測がつきませんでした。しかし、60年もの間、クリーンで安全だとされた原子力発電を活用していた国が、いかに技術の転換を迫られたかは想像に難くありません。

福島原発事故による被災地の復興や被害者への賠償という大きな問題とは別に、原子力エネルギーに対する世論の変化が日本のリーダーたちを悩ませています。国は、より優れた再生可能エネルギー技術の開発を推し進めながら、石油や石炭の代わりに原子力利用を拡大しようとしていました。このような国の意に反して、エネルギー源がなく他国からの輸入に依存せざるを得ないという問題を軽減し、大きな難問を解決してくれるかのように見えた原子力エネルギーは、結局のところ双頭モンスターだったのです。

前進するために – エネルギー効率と再生可能エネルギー

過去60年間にわたって莫大な技術投資をしてきた日本にとって、一般国民に見える形での原子力産業の活性化は今でも重要な課題です。また、国内の天然ガス埋蔵量を増進するため、企業も海洋掘削によって海底に埋蔵されているメタンハイドレートを収益化しようとしています。2016年には全国で電気の販売が自由化され、それまで各地域で電力会社が独占的に供給していた電気は、電力供給会社を選んで購入する時代になりました。

一方、安倍政権は、2030年までに全エネルギー生成の24%を再生可能エネルギーが占めるという目的を達成するために、再生可能資源によるエネルギー量を大幅に増やす方針を推し進めることにしました。2012年には「固定価格買取制度」構想が生み出され、再生可能エネルギーが安全であることを消費者に、採算の合うエネルギーであることを投資家や開発者に伝えることができました。具体的には、太陽光、風力、地熱、小規模な水力発電、バイオマス源などが主に検討されましたが、そのうち導入が急速に進んでいるのは太陽光発電です。

このような開発と同時に、エネルギー効率のメリットをうたった全国的な取り組みも進んでいます。消費エネルギー量を少なくすれば、輸入するエネルギー量が減るだけでなく、地球温暖化の原因ともいわれるCO2の排出量も減らすことができます。

日本におけるエネルギー生成

福島原発事故の被害が長期化したことにより、ここ数年間は、国やエネルギー産業にとっては激動の数年となりました。原子力発電所を数年間停止すれば、国民や企業が必要とするエネルギー需要を満たすために国が輸入しなければならない資源の量は大幅に増えます。しかし、どんなに再生可能エネルギーやエネルギー効率を促進しても、2030年までに25%のエネルギー自給率を達成するには、エネルギー生成・蓄電池技術をもっと進歩させなければなりません。

エレトスに切り替えると、どのくらいおトクなの?

現代に生きる私たちにとって、電力はなくてはならないものです。でも、たとえば「家を空けることが多いので電気料金がもったいない」、「もっと安くならないかなぁ」などと、電気が日々のストレスや不安の種になってしまうと楽しい暮らしが台無しです。 “エレトスに切り替えると、どのくらいおトクなの?” の続きを読む